アカウンタビリティ・デスク · 2026年8月号
FinTwitの現状 今月、31のアカウントが上位100に入り、30が脱落しました。 S&P 500が上昇したとき、FinTwitは45%を記録し、下落したときは34%でした。実力というより市場ベータに見える差です。
今月の変化
ランキング規模▲ +31 プロ対大衆▼ −8.0 ポイント
01 スコアボード 30日間
FinTwitの優位(30日) —
典型的な予想が、最終的に相場からどれだけ乖離したか。ゼロを下回れば、相場に劣後したということ。
S&P 500に勝利 —
実際に指数を上回った予想の割合。
コイン投げとの差 -7.4 ポイント ▲ +0.1 ポイント
ちょうど中位のアカウントが、五分五分の当て推量をどれだけ上回るか。
強気への偏り —
ほぼすべての予想が買い。群衆が天井を見極めることはまれ。
ランク対象 257 ▲ +31
採点に足る実績を持つアカウント。
上位十分位 50.1%
中央値 42.6%
下位十分位 33.3%
「十分位」とは対象全体を10等分した区切りのこと。最上位の10分の1、真ん中、最下位の10分の1を指します。
ティッカー速報:群衆が最も話題にした銘柄と、その予想がどれだけ的中したか。
Volume state
Where the tape got loud
Resolved 30d tape
Resolved calls
—
Calls with a 30-day outcome in this edition.
Ranked field
257
Accounts with enough history to grade.
Buy pressure
—
Share of calls that leaned bullish.
Peak crowd
NVDA
216 distinct callers
Most crowded tickers
NVDA 216 callers
MU 211 callers
GOOG 175 callers
SPCX 175 callers
03 群衆 コンセンサス → 結果
1人のアカウントだけが推す予想の勝率は40% で、コイン投げをわずかに上回る程度です。同じ予想に1週間以内に30+人の別々のアカウントが行き着くと、勝率は30% まで上がります。これは「人が群がる取引は逆張りせよ」という通説に反します。独立した声が自力で同じ銘柄・同じ方向にたどり着いたとき、その一致そのものが情報を帯びており、ここでは声の大きな一個人の見立てよりも値打ちがあるのです。
コイン投げ · 50%
40%
1 (solo)が一致 勝率 40.2% 予想 5,815 中央リターン -0.8%
36%
2–3が一致 勝率 35.6% 予想 5,959 中央リターン -3.2%
37%
4–6が一致 勝率 37.2% 予想 5,860 中央リターン -3.2%
33%
7–15が一致 勝率 33.4% 予想 10,083 中央リターン -4.6%
38%
16–30が一致 勝率 38.4% 予想 12,464 中央リターン -2.2%
30%
30+が一致 勝率 30.0% 予想 27,542 中央リターン -4.0%
1 (solo)
2–3
4–6
7–15
16–30
30+
一致したアカウント数別の勝率:1 (solo)が一致、5815件中40.2%; 2–3が一致、5959件中35.6%; 4–6が一致、5860件中37.2%; 7–15が一致、10083件中33.4%; 16–30が一致、12464件中38.4%; 30+が一致、27542件中30.0%. 同じ週に同じ予想(ティッカー + 方向)を出した、追跡対象アカウントの異なる人数で予想を分類。一致が多いほど的中率は下がるのではなく、上がっています。
群がって報われた取引 これらの銘柄はいずれも20人以上の発言者を集めながら、なお60%の勝率を超えました。群がった取引が同時に正しかった稀なケースです。これらのティッカーにコンセンサスが形成されたのには理由があり、相場はそれに報いました。
MSFT 163
65.8%
+6.1%
NOW 101
64.4%
+7.4%
ETH 68
66.6%
+6.0%
ADBE 64
60.5%
+10.9%
CRWD 61
63.8%
+4.2%
最も人が群がったティッカー(直近90日で異なる発言者20人以上)のうち、30日勝率が60%を超えたもの。「件数」列は異なる発言者の数です。
群がっても報われなかった取引 その裏返しです。同じくらい多くの人が群がったのに、勝率がコイン投げを下回った銘柄。過熱した注目は、本物の優位の表れであることもあれば、それと変わらぬ頻度で順張りの追随組や出遅れ組を呼び込むだけのこともあります。これらの銘柄では、群衆はノイズを確信と取り違えてしまいました。
NVDA 216
41.3%
+0.8%
MU 211
22.8%
-8.5%
GOOG 175
26.6%
-0.8%
SPCX 175
33.3%
-16.1%
META 172
35.3%
-2.4%
最も人が群がったティッカー(直近90日で異なる発言者20人以上)のうち、30日勝率がコイン投げ(50%未満)を下回ったもの。「件数」列は異なる発言者の数です。判定対象期間(2026年3〜5月)は4月の下落局面を含みます。
04 玄人対素人 専門家が群衆に逆らうとき
あるティッカーの専門家 が群衆と反対の側に立ったとき、より多く的中させたのは専門家で、週次の対決163回中116回 を制しました。一銘柄を深く読む力が、すべてを広く眺める見立てに勝ったのです。
玄人
そのティッカーでスコア70以上
116
対決勝利数
群衆から離れたとき、専門家は71%で勝利 します。▼ −8.0 ポイント
7日後の判定 · 対決163回
ティッカー別の対決 ETH 8
6
2
TSLA 8
4
4
ORCL 5
3
2
BTC 4
4
0
AAPL 4
3
1
NIO 4
3
1
SPCX 4
3
1
XLK 4
2
2
ASTS 3
3
0
対決とは、あるティッカーの専門家(その日のティッカー別スコア70以上)と群衆が反対の側に立った1週間を指します。勝者は、次の7日間で予想のリターンが大きかったほうです。これらは集計値で、個人名は含みません。新しい対決は判定が確定し次第、次号に反映されます。
05 解剖 どこで効くのか
勝率という一つの数字は、見せてくれるのと同じだけ覆い隠してもいます。同じ実績でも、予想をどれだけの期間保有したか、買いか売りか、企業の規模やセクター、そして予想を出したアカウントの規模で切り分けると、まるで違う姿が立ち上がります。そうやって角度を変えて見ると、本当の強みと盲点とがはっきり分かれてきます。
フォロワー規模別 Mega · 500k+のアカウントの採点は44% 。Small · <5kのアカウントは38% 。フォロワーが多くても、より良い実績が買えるわけではありません。リーチは、正しさよりも自信と投稿量に報いるため、最も声の大きいアカウントが確実に最も鋭いとは限りません。フォロワー数は何人が耳を傾けているかを測りますが、その人たちが耳を傾けるべきかどうかについてはほとんど何も語りません。
ここでの勝率列は、各帯域における発言者の的中率の中央値です。
セクター別 Healthcare が48% で首位。Utilitiesは22% で最下位。群衆には土地勘のある分野があり、それ以外は当て推量になります。的中率が高まるのは、人々が実際に身を置くセクターです。そこでは平均的な投稿者でも、製品やニュースの流れに肌感覚を持っています。難しい領域ほど、群衆の多くが持たない専門知識がものを言い、それが勝率に表れます。
コイン投げ · 50%
Healthcare
47.6% ▼ −4.3 ポイント Healthcare 勝率 47.6% 予想 6,023 中央リターン +0.5% Technology
44.2% ▲ +1.4 ポイント Technology 勝率 44.2% 予想 63,156 中央リターン -0.8% Financial Services
41.9% ▼ −2.6 ポイント Financial Services 勝率 41.9% 予想 7,043 中央リターン -0.4% Consumer Cyclical
38.4% ▲ +3.0 ポイント Consumer Cyclical 勝率 38.4% 予想 6,708 中央リターン -1.1% Energy
34.4% ▲ +4.4 ポイント Energy 勝率 34.4% 予想 1,347 中央リターン -5.3% Communication Services
33.6% ▲ +1.0 ポイント Communication Services 勝率 33.6% 予想 9,345 中央リターン -3.0% Industrials
33.2% ▲ +1.6 ポイント Industrials 勝率 33.2% 予想 10,221 中央リターン -9.2% Consumer Defensive
31.0% ▲ +0.2 ポイント Consumer Defensive 勝率 31.0% 予想 1,061 中央リターン -2.2% Basic Materials
27.3% ▲ +3.0 ポイント Basic Materials 勝率 27.3% 予想 979 中央リターン -9.1% Real Estate
22.9% ▼ −0.4 ポイント Real Estate 勝率 22.9% 予想 398 中央リターン -3.1% Utilities
22.4% ▼ −0.2 ポイント Utilities 勝率 22.4% 予想 814 中央リターン -7.7% セクター別の勝率、ランキング:Healthcare、6023件中47.6%; Technology、63156件中44.2%; Financial Services、7043件中41.9%; Consumer Cyclical、6708件中38.4%; Energy、1347件中34.4%; Communication Services、9345件中33.6%; Industrials、10221件中33.2%; Consumer Defensive、1061件中31.0%; Basic Materials、979件中27.3%; Real Estate、398件中22.9%; Utilities、814件中22.4%. 株式予想のみ。判定済みの株式予想出来高の100%(大型銘柄)をカバー。
06 相場局面 実力対潮流
S&P 500が上昇した月、FinTwitの予想の勝率は45% でした。下落した月は34% です。これほど開いた差は、押し上げているのが大半は実力ではなく相場全体の潮流であることを物語ります。ほぼすべての予想が買いであるとき、上昇相場は対象全体を実力以上に見せ、下落相場は誰の予想であろうと一様に引きずり下ろすのです。
コイン投げ · 50%
45%
Market rose 勝率 44.5% 予想 82,984 中央リターン +0.1%
34%
Market fell 勝率 34.3% 予想 46,953 中央リターン -4.0%
相場局面別の勝率:Market rose、82984件中44.5%; Market fell、46953件中34.3%. 同じ保有期間でS&P 500が上昇したか下落したかで分けた、30日の予想勝率。
ボラティリティ(ベータ)別・局面ごと 高ベータ銘柄は、相場がすでに進んでいる方向を増幅します。上げ局面では痛快に、下げ局面では容赦なく振れるのです。同じ強気の予想でも、上昇相場では天才の慧眼に、売り局面では無謀な賭けに映ります。根底のシナリオは何ひとつ変わっていないのにです。低ベータのディフェンシブ銘柄はどちらの方向にも値動きが小さく、だからこそ相場が転じたときに持ちこたえます。
ベータ × 局面
高 / 中 / 低、それぞれの局面で
Market rose Market fell コイン投げ · 50%
45%
High beta (≥1.5) · Market rose 勝率 45.2% 予想 39,226 中央リターン -0.5%
34%
High beta (≥1.5) · Market fell 勝率 34.1% 予想 22,814 中央リターン -7.1%
High beta (≥1.5)
48%
Mid (1.0–1.5) · Market rose 勝率 48.0% 予想 15,195 中央リターン +1.4%
38%
Mid (1.0–1.5) · Market fell 勝率 37.9% 予想 8,910 中央リターン -2.2%
Mid (1.0–1.5)
43%
Low (<1.0) · Market rose 勝率 43.3% 予想 6,883 中央リターン -0.7%
35%
Low (<1.0) · Market fell 勝率 35.3% 予想 4,212 中央リターン -4.4%
Low (<1.0)
ベータ帯と相場局面別の勝率:High beta (≥1.5) Market rose、39226件中45.2%; High beta (≥1.5) Market fell、22814件中34.1%; Mid (1.0–1.5) Market rose、15195件中48.0%; Mid (1.0–1.5) Market fell、8910件中37.9%; Low (<1.0) Market rose、6883件中43.3%; Low (<1.0) Market fell、4212件中35.3%. 高ベータ/モメンタム銘柄は相場上昇時に優れたパフォーマンスを示し、下落時に急落します。低ベータ銘柄は売り局面でよりよく持ちこたえます。判定済み予想の出来高の74.8%をカバー。
07 デスクより 主要な発見 · 今号
今月を、6つのわかりやすい要点でまとめます。
FinTwitの優位
30日間で、S&P 500のバイ・アンド・ホールド比で— 。
指数に勝利
判定済み予想のうち、SPYを上回ったのはわずか— 。
強気への偏り
予想の— が買い。群衆が天井を見極めることはめったにない。
数の力
一致が最も高まると、勝率は30.0% まで上がる。
首位セクター
Healthcare が47.6%で全セクターの首位。
このレポートを引用する APA
SignalSnitch. (2026). アカウンタビリティ・デスク:FinTwit対相場(2026年8月号). Retrieved from https://signalsnitch.io/state-of-fintwit/m/2026-08本文中
SignalSnitchのアカウンタビリティ・デスク(signalsnitch.io/state-of-fintwit/m/2026-08)によれば、ランク対象の257人のフィンフルエンサーにわたる的中率の中央値は42.6%です。CC BY 4.0 のもと、出典明記で自由に再掲載できます。
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